読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼっち系クズの日常

生涯社内ニートを目指すアラサーぼっちの日記

Windows のサウンドレコーダー(SoundRecorder)を用いて自席パソコン上で録音を仕込む方法

テクノロジー

マンガ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」にて、主人公の喪女「黒木智子」がスマホの録音機能をこっそり仕込み、休憩時間中に自分の噂をされてないか調べているシーンがある。

私も会社でやってみたいと思った。社内ニートとして評判悪き私のことだから、みんな、私のいないところで結構あれこれ噂してるんじゃないかと思う。聴いてみたいのだ。

何とか実現できた。

前提

  • 自席パソコンで録音を仕込む
  • つまり 自席の周囲で行われている噂話をキャッチする

必要なもの

必要なのはこの3つ。

三番目は重要。結構マニアックな操作をするのでご容赦いただきたい。

やり方

1/3 マイクを準備する

パソコンで録音を行うには パソコンにマイクを繋げる必要がある

ノートパソコンには内蔵されていることもあるが、無ければPC用マイクを別途購入するしかない。家電量販店に行けば見つかる。わからなければ、店員に訊けばいい。

その際、買うべきは「会議室で会議を録音する」タイプのものだ。「通話内容を録音するタイプ」だと、口元の音しか拾えず周囲の音を拾えない。

あとは 「あれ、こいつマイク繋いでるぞ?」と同僚にばれないようカモフラージュする 方法も必要。小型のマイクならやりやすいが、音を拾いにくい。逆に、大型のマイクなら拾いやすいが、でかいのでバレやすい。

私の場合、みんな割と他人に無頓着なので、誰にも見られてないときにしれっと小型マイクを置くだけで済んだ。今のところ誰からも突っ込まれていない。

2/3 マイクの設定を行う

マイクをパソコンに繋げたら、無事録音できるかチェックしたい。

以下手順より設定画面を開く。

  • スピーカーのタスクトレイアイコンを右クリックし、「録音デバイス」を選ぶ
  • 「サウンド」ウィンドウの、「録音」タブが開くはずなので、「マイク」の欄を確認する

こんな画面が出るはず。

f:id:botibotti:20170218084218j:plain

ここが緑色のチェックマークになってれば、ちゃんと認識されている。「マイク」欄の右端にあるメーターを見てみよう。 音が拾えていたら、メーターが上がるはず

これができてないなら、マイクが繋がってないか、繋がってるけど音を拾えてないかだ。前者については、頑張って調べてください(苦笑)。後者については、原因が二つあって、

  • 原因1: マイクの性能限界
  • 原因2: マイクのプロパティが不適切

もし原因1ならマイク選定や設置場所をがんばってください(苦笑)。で、原因2 なら、改善の余地がある。

上記「マイク」欄を右クリック→「プロパティ」を選ぶと、こんな画面が出る。

f:id:botibotti:20170218084225p:plain

ここで「マイク」と「マイクブースト」を設定する。「マイク」は、100が最大で、小さくすればするほど音を抑えられる。音を小さくするための設定 だ。逆に「マイクブースト」は、音量を増幅するつまみであり、数値が大きいほど増幅されるという 音を大きくする設定 だ。

ただし「マイクブースト」を大きくすると、ノイズも大きくなる。どの程度の値が良いかは状況次第なので、調べてみるしかないだろう(後述の録音方法を何度も試すことになるだろう)。

3/3 録音プログラムを仕込む

マイクの準備が出来た。あとは、録音プログラムを仕込むだけだ。

Windows には「サウンドレコーダー」という標準機能があり、こいつで録音ができる。サウンドレコーダーはコマンドラインインタフェースも提供しており、

$ SoundRecorder /FILE rokuon.wav /DURATION 0000:00:30

を実行したら、30秒だけ録音が行われ、録音後に rokuon.wav というファイル名で保存される……ということができる。

あとは、録音したい時に、上記のコマンドを実行してやればよい。コマンドプロンプトやバッチファイルの知識があれば、自席にいなくとも指定時間に録音開始させることだってできるはずだ。

もちろんパソコンの電源は付けたままでないといけない が、会社のパソコンなら可能だろう(職場によってはダメかも?)。

資料1: SoundRecorder の仕様

SoundRecorder コマンドの仕様を列挙しておく。適宜参考に。

  • SoundRecorder コマンドを引数無しで実行すると、GUI のサウンドレコーダーが開く。コマンドとして使いたい場合は、下記に示すパラメータが必要。

  • 録音時間は /DURATION パラメータにて設定する。

30秒間録音する
$ SoundRecorder /FILE rokuon.wav /DURATION 0000:00:30

3分間録音する
$ SoundRecorder /FILE rokuon.wav /DURATION 0000:03:00

2時間30分5秒間録音する
$ SoundRecorder /FILE rokuon.wav /DURATION 0002:30:05
  • 録音ファイル名は /FILE パラメータで指定する。このファイルは、録音が完了した時に生成される(完了されるまで生成されない)。
$ SoundRecorder /FILE rokuon.wav /DURATION 0000:00:30

$ dir rokuon.wav
ファイルが見つかりません

$ (30秒待つ)
$ dir rokuon.wav
2017/02/12  09:54           176,446 rokuon.wav  ← ファイルが生成されている
  • 録音中は、タスクトレイにサウンドレコーダーのアイコンが表示される。録音を終えると消える。クリックしてもメニュー等は出ない。

  • SoundRecorder コマンドを実行すると、即座に制御が返る(一瞬で終了したような挙動)。が、前述のとおり、タスクトレイアイコンが表示され、録音は実行されている。

  • SoundRecorder コマンド実行時、マイクが設定されてなければエラーダイアログが出る。

f:id:botibotti:20170218084242j:plain

  • SoundRecorder は 同時に二つ以上実行できない。というか厳密に言うと、二つ目以降を実行した場合、SoundRecorder.exe というプロセス名が 最初に起動した SoundRecorder が終了するまで (何もせず)残留する、という挙動になる。

資料2: SoundRecorder で録音可能なファイル形式

WAV ファイルと、WMA ファイルが使える。

5秒録音する例で、両者の違いを見てみよう。

$ SoundRecorder /FILE WAVで録音.wav /DURATION 0000:00:05

$ SoundRecorder /FILE WMAで録音.wma /DURATION 0000:00:05

$ dir
2017/02/12  09:57           882,046 WAVで録音.wav
2017/02/12  09:57            81,303 WMAで録音.wma   ← WMAの方がサイズが小さい(1/10!)

5秒の録音で WAV は 861 KBWMA は 80 KB である。10倍もの開きがある。サイズを小さく抑えたいなら、WMA が良いだろう。

しかしながら、後で分析したい場合は WAV の方が良いと思う。私も詳しいことは知らないが、たしか WAV ファイルは専用のソフトで波形を表示できたはずだ。 波形を見ればどこで音が出ているかがわかる ので、いちいち全部訊かずに、拾えた部分のみを効率的に聴いていける。……まあ、まだ試してないのでウソかもしれない。

Q: スマホやICレコーダーを仕込めばいいじゃないの?

あるいは「フリーソフトや市販の録音ソフトを使えばいいじゃないの?」といった疑問があるかもしれない。

が、私はサウンドレコーダーをオススメする。というのも、

  • 録音時間を設定できるので ファイルサイズが肥大化するのを防げる
  • 録音時間を設定できるので 長過ぎる録音内容を全部訊いて調べる手間が減る
  • コマンドで動作するので 自席にいない時に任意タイミングで実行する など、実行制御がしやすい

などのメリットがあるからだ。

これらがなければ「何時間何十時間と常時録音を稼働させ、あとで全部聴いてチェックする」羽目になる。そんな苦労はしたくないよね。

私の事例: 仕込めたけど、噂話までは聞こえず

とりあえず仕込んでから録音するまでは成功した。

が、録音したファイルを聴いてみても、みんなの話し声は(隣席の人たちの会話でさえも)ほとんど聴こえなかった。ぼそぼそと何か喋っていることはわかる程度で、内容まではわからない。逆に ノイズはかなり大きい

私が試したプロパティ設定は、マイクが最大値の 100、マイクブーストは 10 と 20。20 だとノイズが大きすぎて、聴いてると耳が痛いレベル。10 だとノイズはやや小さいが、拾う音も小さい。いずれにせよ、話し声は聴こえなかった。

というわけで結論: 録音自体はできても、話し声までは拾えない

原因は不明だ。マイクの性能が悪いのか、置き場所が悪いのか。あるいは録音後の WAV ファイルを専用ツールで編集・整形する必要があるのか――よくわからない。追々調べてみようかね。

おわりに

少々マニアックな内容になってしまったが、Windows のサウンドレコーダーを用いて、自席パソコンで、任意タイミングで任意時間だけ録音する方法を取り上げた(任意タイミング、任意時間を仕込む方法自体は割愛しているが)。

今回は、私の主目的である「噂話を聴くこと」にフォーカスしたが、これ以外の用途も可能だと思う。たとえば、マイクを手元に置いて「音声でメモ」を取れるようにしたり、あるいは「キーボードの打鍵音を録音して、後で訊いて楽しむ(打鍵音フェチ)」といった楽しみ方もあるだろう。