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ぼっち系クズの日常

生涯社内ニートを目指すアラサーぼっちの日記

「若手社員が育たない。」読んだ

本:自己啓発

概要やら動機やら

中堅以降の社員は「これだからゆとりは」「最近の若いモンは」などと嘆いている。

(本書には書かれてないが)若手社員もまた「やり方や考え方が古い」「お前らの価値観と一緒にすんな」「これだから老害は」などと不満を抱いている。

若手社員に属する私は、若手社員の事情や育成には興味がない。代わりに、先輩や上司や会社に対する不満の原因が何なのかを知りたくて読んだ。

結果は満足。その昔、日本の企業がどんな価値観、文化や仕組みで仕事してきたのか、そしてそれが今までしぶとく残っていることで、今の若者にどんな問題がもたらされているのかってことがよくわかった。

同時に「なんだこれ、めっちゃ根深い問題やん……」と、もはや個人で解消できるものではないことも再認識。実際、本書後半の提案でも「明日から出来る第一歩!」的な話は無くて、「社会や会社の制度を変えなきゃですね」レベルのどでかさで終始している。

で、若手社員が育たないのはなんで?

A: 自分に適した働き方(仕事内容、昇進スタンスから対人関係まで全般)ができてないから

これを本書では「環境適応性」と呼んでいる。

環境適応性は一朝一夕には身に付かない。たくさんの仲間に囲まれて、ワイワイと時に苦しく、時に楽しくつるんで揉まれ続けることで、自分の居場所や方向性を見出していく。

昔の日本企業ではそれが当たり前だった。残業とかも多かったけど、人がたくさんいてワイワイしてたのでなんだかんだ楽しかった。なんとかやれた。

でも今は違う。労務管理やらコンプライアンスやら何かと厳しくなってるし、かつて現場で働いてた人達も今は管理職になってるから現場の人材がいないし、ノウハウ持ってるのは彼ら管理職だけなんで管理しつつ結局現場でも働いてて(プレイングマネージャ)忙しくて部下見る余裕無いし、と色々厳しくなっている。

じゃあどうすれば育つの?

A: 環境適用性を大学生のうちから鍛える

そうすれば若者は各々自分に合った働き方を見出しやすくなり、満足度が高い状態で働けるので、まあイヤイヤよりは自主的になるし成長しやすいですよねってこと。

大学で環境適用性を鍛える例として、一つのゼミを挙げていた。厳しいゼミらしく、一日何時間も打ち合わせしたり何通もメールをやり取りするし、涙を流す生徒もいる。でも、古き良き日本企業のような賑やかさと温かさがあり、生徒も環境適応性を身につけていくみたい。ちなみに2年、長くて3年間続くので、うん、これが鍛錬のデフォだとしたら思ってる以上に大変やね。

これを読んでて「アルバイトだけではダメなんかな?」と思ったけど、答えは見つからなかった。ただ 寝食を共にする(まではいかないけどそう言っても過言じゃない)くらいの密度で揉まれないとダメなんだな ってニュアンスはひしひし伝わってきた。ひええ。

ああ、それからもう一つ、(現時点でも実現できる)鍛えられる場として「社外勉強会」を挙げていた。立場や環境の異なる色んな人が集まって、意見を交わすから 自分が井の中の蛙だったことに気付ける のが大きいみたい。大海を知れば、井から抜け出したくなるというもの。

人付き合いがイヤな私としては、後者の方向性がイイね。でもなぁ、自分の進むべき道はほとんど決まってるんだよ。「定年まで社内ニートでラクラク過ごす」という人には言えない道だけど。

総括

結局のところ「若手社員は自分を知り自分の満足する環境に身を置けばいい」「でも今の社会や会社ではそれらをしづらいから問題だ」という話だと思う。そういう意味では、既に目指すべき環境を知る私には、あまり有意義ではなかった。

けれど、なぜ先輩や上司や会社が古くさくて、非効率的非生産的で、俺達の考えをわかってくれないのかという根っこの価値観やら文化やらについてもよくわかったのはためになった。まあためになっただけで、それらを変えられるわけじゃない(むしろ根深いのでムリ)から実用性はないのだが。

とはいえ、今までは「どうしてわかってくれないんだよ老害どもめ!」だったのが、「まああんたらにはあんたらなりの根底がありますからねー、仕方ないですよね、うん」と割り切れるくらいにはなりそうだ。

言い換えると、周囲を変えてやろうというやる気がなくなったとも言える。だって無理なんだもん。まさかこんなに根深かったなんて。もうこれ、カリスマが社長に就任してジョブズよろしくオラーって強行しないとダメなレベル。

というわけで。私は、私だけの為に生きていこう。幸いにも方向性はわかってるんだから。あとは環境そのものを探すか、なければつくるだけだ。